朝起きれない・目覚ましが聞こえないのはなぜ?7つの原因と9つの対策

アラームはセットした。2回も確認した。それでも寝過ごした。何が起きているのか、そして眠りが深い人がどうすれば寝坊を防げるのかをまとめました。

早朝の居心地のいい和室で、ふかふかの布団にすっぽり埋もれて眠る人の横で、Tikoがベルを鳴らしている様子

アラームはセットした。2回も確認した。それなのに1時間寝過ごして、スマホを握ったまま目が覚めた。止めた記憶はまったくない。

安心してほしいのは、これはとてもよくあることで、意志の弱さが原因であることはほとんどない、という点です。脳は眠りを守るのが驚くほど上手で、特に眠りが足りていないと感じているときほど、その力を発揮します。朝起きれない悩みの解決策は、たいてい「もっと眠ること」「アラームの設定を見直すこと」「止めるまでのハードルを上げること」の組み合わせです。

朝起きれない・目覚ましが聞こえないのはなぜ?

1. 睡眠不足がたまっている

これがいちばん大きな原因です。睡眠が足りないと、脳は眠り続けようとして、ふだんなら目が覚めるはずの音まで聞き流してしまいます。厚生労働省のガイドでは、成人は6時間以上を目安に必要な睡眠時間を確保することがすすめられていますが、令和元年の調査では、1日の平均睡眠時間が6時間未満の人は男性で37.5%、女性で40.6%にのぼりました(厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」)。

しかも、睡眠不足が長引くと、かえって眠気を自覚しにくくなることがわかっています(e-ヘルスネット)。「自分は寝不足ではない」と思っていても、実は足りていないこともあるのです。

2. 体内時計にとってはまだ「夜」

夜型の人が早朝のアラームで起こされるように、体内時計にとっての夜のうちに目覚めると、頭のぼんやり感(睡眠慣性)がいちばん強くなります(Hilditch & McHill, 2019(英語))。この状態では、ちゃんと目覚めないままアラームを止めてしまうのはとても簡単です。

3. 無意識にアラームを止めて、覚えていない

寝ぼけたまま止めてしまう、あの動作は本当にあります。音を止められる程度に一瞬だけ目覚めて、すぐにまた眠りに戻ると、その記憶が残らないことはよくあります。そして、アラームがワンタップで止まるなら、眠い脳は喜んでそうします。

4. いつもの音に慣れてしまった

何か月も毎朝同じアラーム音を使っていると、その音は緊急のものに聞こえなくなります。聞き流すようになっていた音も、新しい音に変えたとたんにまた効くようになった、という人は少なくありません。「アラームに気づかない」と感じるなら、まず音を変えてみる価値があります。

5. スマホの設定が足を引っぱっている

自分を責める前に、地味な原因をつぶしておきましょう。

  • 音量が、ボタンを押したはずみで下がっている
  • アラームのサウンドが「なし」になっていて、振動しかしない
  • Bluetooth機器につながったまま寝ている。ヘッドフォンなら本体のスピーカーからも鳴りますが、ほかの機器では一度試しておくと安心です
  • アラームの曜日や午前・午後が間違っている
  • 目覚ましアプリの通知が許可されていない

なお、iPhoneの時計アプリのアラームは、マナーモード(消音モード)やおやすみモードでも鳴ります(Apple サポート)。

簡単なテストとして、2分後にアラームをセットし、スマホを夜と同じ場所に置いて、きちんと聞こえるか確かめてみましょう。音が小さい、振動しかしないという場合は、iPhoneのアラームが鳴らないときの対処法で確認すべき設定をすべて紹介しています。

6. カフェイン、お酒、遅い時間の食事

コーヒーや緑茶などのカフェインには覚醒作用があり、敏感な人は就寝の5〜6時間前から控えたほうがよいとされています。お酒は一時的に寝つきをよくしても、深い眠りを減らし、夜中に目が覚めやすくなります(e-ヘルスネット)。厚生労働省のガイドでも、寝る直前の夕食や夜食は、睡眠で休養がとれている感覚(睡眠休養感)を下げる要因として挙げられています(厚生労働省)。

7. 病気や睡眠の問題が隠れていることも

朝起きれないことが、何かのサインになっている場合もあります。たとえば睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、眠ると呼吸が止まってしまうことを一晩中くり返すため、深い睡眠がとれず、日中に強い眠気が出ます。ひどいいびきや、睡眠中の呼吸停止がある場合は、専門の医療機関で検査を受けることが大切だとされています(e-ヘルスネット)。

ほかにも、眠気の原因には睡眠障害のほか、持病のために飲んでいる薬の副作用や、うつ病などの心の病気が関係することもあります(e-ヘルスネット)。極端な遅寝遅起きが続いて朝に起きられなくなる「概日リズム睡眠・覚醒障害」という睡眠障害もあります(e-ヘルスネット)。中高生で夜ふかし・朝寝坊が続き、朝どうしても起きられない状態になった場合は、できるだけ早く医師に相談することが重要だとされています(厚生労働省)。

自己判断はせず、十分に眠っているのに起きられない状態が続くなら、一度診てもらいましょう。

寝坊しない方法:本当に効く9つの対策

1. まず睡眠時間を確保する

ほかの対策はどれも、疲れきっていない状態のほうがよく効きます。起きる時刻から逆算して、寝る時刻を予定のように扱いましょう。生活リズムを前にずらしたいなら、早起きする方法で週ごとのプランを紹介しています。

2. 目覚ましを部屋の反対側に置く

立ち上がって歩き、手を伸ばさないと止められなければ、そのまま起きていられる可能性はぐっと高くなります。ただし、暗い中でつまずかないよう、通り道は片づけておきましょう。

3. 頭を使わないと止まらないようにする

起床ミッションは、本当に集中しないとできないことをするまで、アラームを鳴らし続けます。いくつかの計算問題、フレーズの入力、コードの読み取りなどです。これで、寝ぼけたままの「無意識の停止」を防げます。

4. 体を動かさないと止まらないようにする

眠りがとても深い人には、体を使うミッションがいちばん効きます。洗面所の鏡に貼ったQRコードを読み取る、決まった歩数を歩く、スクワットをする。じっとしているより、体を動かすほうがずっと早く目が覚めます。

5. 音・振動・光を重ねる

大きなアラーム音に強めの振動を組み合わせ、アプリが対応していれば点滅するライトも加えましょう。いくつもの感覚に同時に訴えかけるアラームは、ずっと無視しにくくなります。

6. アラーム音を定期的に変える

数週間ごとに音を変えれば、脳がその音に慣れて聞き流すひまがありません。やわらかいメロディーのくり返しよりも、鋭くて変化のある音のほうが届きやすい傾向があります。

7. 予備のアラームは1つだけ

10分後に予備のアラームを1つ、できれば別の端末でセットしておくのは、賢い安全策です。5分おきに10個のアラームを並べると、全部を聞き流すことを覚えてしまいがちです。

8. 大事な朝の前日にテストする

早朝のフライトや試験、大事な会議の前日は、音量、サウンド、スマホを置く場所、バッテリーまで、夜のうちに一通り試しておきましょう。本当に遅刻できない日は、2つ目のアラームも用意します。

9. 何をしても変わらないなら医療機関へ

毎晩しっかり眠り、アラームの設定も見直したのに、それでも起きられないなら、医療機関に相談しましょう。眠りの状態に疑問を感じたら、かかりつけ医や睡眠の専門医に相談することがすすめられています(e-ヘルスネット)。睡眠の悩みがいつものことになっている場合も同じです。

今夜からできる3つのこと

今日3つだけ変えるなら、これです。

  1. いつもより30分早く布団に入る
  2. スマホを部屋の反対側に置く。音量は上げて、サウンドが「なし」になっていないか確認しておく
  3. 何かをするまで止まらないアラームをセットする。計算問題を2〜3問、または洗面所でのコード読み取り

Tikoは、まさにこのための目覚ましアプリです。AI 顔照合、AI 物探し、計算、QR / バーコード、歩数、スクワットなどの起床ミッションに、300種類以上のアラーム音、13種類の振動パターン、フラッシュライトアラームを組み合わせられます。Proでは、スヌーズを押すと選んだアプリをロックするスヌーズペナルティも使えます。眠りがとても深い人は起きれない人のための目覚ましもあわせて読んでみてください。ダウンロードする前に、ホームページでミッションを試すこともできます。

よくある質問

朝起きれないのは病気ですか?

多くの場合、原因は睡眠不足や生活リズムのずれ、アラームの設定です。ただ、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害、薬の副作用、心の病気が関係していることもあります。十分に眠っているのに起きられない状態が続くなら、自己判断せずに医療機関に相談しましょう。

目覚ましが聞こえないのはなぜですか?

睡眠不足、脳が慣れてしまったアラーム音、スマホの音量やサウンド設定、Bluetooth機器への接続などが重なっていることがほとんどです。設定を確認し、アラーム音を変え、睡眠時間を増やしてみましょう。

アラームを無意識に止めてしまうのはなぜですか?

音を止められる程度に一瞬だけ目覚めて、記憶が残る前にまた眠りに戻ってしまうためです。目覚ましを手の届かない場所に置いたり、ミッションをクリアしないと止まらないアラームにしたりすると防げます。

社会人が朝起きれないときの対策は?

まず睡眠時間を確保し、平日と休日で起きる時刻を大きく変えないようにしましょう。そのうえで、目覚ましを部屋の反対側に置き、計算やQRコードの読み取りなど何かをしないと止まらないアラームを使います。大事な朝の前日は、設定を一通りテストしておくと安心です。

アラームに気づかない人に合う目覚ましは?

音が大きく、振動とライトの点滅も使え、ワンタップでは止まらず、スヌーズの回数を制限できるアラームがおすすめです。別の部屋のコードを読み取らないと止まらないミッション付きのアラームは、ベッドから出るのにいちばん確実な方法のひとつです。

参考情報

  1. 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」
  2. e-ヘルスネット(厚生労働省)「昼間の眠気:睡眠不足だけではなく睡眠・覚醒障害にも注意が必要」
  3. e-ヘルスネット(厚生労働省)「睡眠時無呼吸症候群 / SAS」
  4. e-ヘルスネット(厚生労働省)「概日リズム睡眠・覚醒障害」
  5. e-ヘルスネット(厚生労働省)「快眠と生活習慣」
  6. e-ヘルスネット(厚生労働省)「睡眠と生活習慣病との深い関係」
  7. Apple サポート「iPhoneでアラームを設定・変更する方法」
  8. Hilditch & McHill (2019). Sleep inertia: current insights. Nature and Science of Sleep(英語)

この記事は情報提供を目的としたもので、医療専門家のアドバイスに代わるものではありません。